高等学校「不動産教室」（東京都立農芸高等学校）開催報告

　不動産教室推進委員会では、東京都立農芸高等学校の3年生選択授業にて不動産教室を開催してまいりました。
　授業は2コマに分かれており、1コマ目は、「利回りとリスクプレミアム」と題する授業で、まず国家資格としての不動産鑑定士の紹介から始まり、その後、投資における利回りとリスクプレミアムについて解説を行いました。具体例として実際の不動産物件の投資利回りと株式の利回りを比較するなど、かなり具体的かつ専門的な内容でした。
　実際に社会経験がほとんどない高校生にはやや難解かとも思われましたが、授業最後の質問コーナーでは、「投資対象としてどのようなものが良いのか？」、「不動産の価値判定はどのようにして行うのか？」、「不動産鑑定士試験の難易度はどの程度なのか？」などの質問も飛び出し、高校生の理解力、また柔軟性について驚かされました。
　2コマ目は、「新生活に向けてお部屋（不動産）を探し、契約する」をテーマにした授業で、一転して現実的かつ身近なテーマに教室の熱気も上昇しました。
　授業は “農芸まおさん”という架空の人物になり切って物件探しをしてみるという楽しい内容で、物件チラシの比較や、入居時に必要な費用の詳細、重要事項説明書なども含む契約の実際など、それぞれが考え、疑似体験をしました。
　授業最後にはシェアハウスに関する質問が出てくるなど、成年年齢が18歳となり、卒業間近の高校3年生には非常に実践的で興味深い授業となったようです。
　当会では引き続き、小学生、中学生、高校生、大学生に向けた活動を展開してまいります。

竹内委員による講義

阿邊委員による講義